動画配信サービス(VOD)は、スマホやパソコン・テレビなどの対応デバイスとインターネット回線さえあればいつでもどこでも気軽に視聴できるというサービスです。
そこには番組表というものはなく、自分の観たい時に観るためのビデオ=Video On Demandという便利さがあります。
一方、スカパー!、ひかりTVやJ:COM、WOWOWなどは番組表に沿って放送されており、視聴者はオンタイム(放送時間通り)に視聴する必要があります。
一見するととても不便に思えますよね?
しかし、それでも僕はスカパー!やWOWOW、ひかりTV、あるいはJ:COMへの加入も動画配信サービスと並行して強くお勧めしています。
なぜか。
それは「スカパー!、ひかりTV、J:COM、WOWOWなどはどれも録画できる」からなんです。
また、ひかりTVがNUROに対応しましたので、ひかりTVも検討していますし、実家はJ:COMと契約しています。
動画配信サービスには動画配信サービスの良さが、放送サービスにはその良さがそれぞれあります。
その辺りを詳しく共有いたします。
目次
動画配信サービスのダウンロードは番組保存ではない
動画配信サービスの中には、特定のデバイスへ作品を保存し、オフライン環境でもいつでも視聴できる様にしてくれるサービスもあります。
僕がよく使うAmazon Prime VideoやU-NEXT、huluなども(ダウンロード数や視聴期限などの制限はありますが)ダウンロード再生を可能としてくれています。
実際ダウンロードして視聴できるのは大変便利で、データ通信料を気にする事もありませんし、本当にいつでもどこでも視聴できる環境を実現してくれています。
しかし、これらのダウンロード視聴は、あくまで一時的なVideo On Demandを実現しているだけなんです。
VODのDL視聴における注意点
- いくらお気に入りの作品をダウンロードしておいたとしても、その作品の配信が終了したらダウンロードしておいたデータは視聴できなくなる
- 動画配信サービスを解約した場合、ダウンロードしておいたデータは視聴できなくなる(作品を購入した場合を除く)
つまり、動画配信サービスのダウンロード視聴は大変便利である一方、一時的なVODは実現してくれますが、未来永劫いつでもどこでも視聴できるというわけではないのです。
スカパー!、ひかりTV、J:COM、WOWOWなら録画ができる
動画配信サービスは購入という手段で保存する事は出来ますが、それ以外の方法で保存する事は出来ません。
※キャプチャによるVOD録画という方法を案内しているサイトもありますが、違法、または利用規約違反になる場合が多いので注意してください。
一方のスカパー!やWOWOW、J:COMやひかりTVは、対応機器で録画ができ、HDDやブルーレイディスクなどに(メディアが壊れるまで)半永久的に保存する事も可能です。
スカパー!とかJ:COM、ひかりTV、WOWOWってそもそも何なの?
僕も最初そうだったのですが、スカパー!やWOWOWがどんなサービスなのかがよく分からない人も多いと思います。
簡単ですが軽くご説明します。
スカパー!とは?
スカパー!は専門チャンネルを集めてパッケージ化しているサービスです。
メモ
専門チャンネルとは、例えばやアニメ番組だけを放送している「アニマックス」や、音楽の番組だけを制作・放送している「音楽・ライブ! スペースシャワーTV」など、専門性の高い放送チャンネルの事を言います。
これら専門チャンネルの大半は直接個別契約して視聴するという形態をとっておらず、スカパー!、ひかりTV、J:COM、Amazon Prime Videoチャンネルなどのサービスを経由して利用します。
スカパー!では専門チャンネルをまとめてパック販売しているため、それぞれのチャンネルを個別に契約するよりもずっと安く利用できます。
パックに入っていない専門チャンネルは別途有料で契約して視聴します。
また、スカパー!はすでに4K放送にも対応していますし、放送以外に「スカパー!オンデマンド」と呼ばれる動画配信サービスによるVOD利用も可能です。
※「スカパー!オンデマンド」の作品は録画できません。
スカパー!のおすすめ点
スカパー制作の番組には有名タレントさんの番組ながらも、地上波では放送されないマニアックな番組や、貴重なライブやスポーツの生中継も多いため、ただのパッケージサービスとは言えない価値があります。
J:COMとは?
J:COMはケーブル会社の国内最大手で、ケーブルを利用したインターネットや番組放送サービスなどを提供しています。
最近では電気やガスのサービスも始めており、各サービスをまとめて契約する事でお得な利用を可能としています。
J:COMのテレビサービスもスカパー!同様専門チャンネルを集めて提供するサービス形態です。
パック販売と別途の有料チャンネル契約というスタイルもスカパー!同様ですが、扱っているチャンネルやパックのまとめ方で各社が差別化を図っています。
J:COMも4K放送に対応していますし、「J:COMオンデマンド」と呼ばれる動画配信サービスにも対応しています。
※「J:COMオンデマンド」も録画はできません。
J:COMのおすすめ点
J:COMのテレビサービスはケーブルを通じて提供されますので、天候によって電波が悪くなったり映像が乱れたりという事がほとんどありません。
また、契約すると地デジ放送も提供してくれます(一部を除く)ので、難視聴地域の方にとってもメリットがあります。
J:COM導入前は地デジがまともに受信できませんでしたので、ケーブルによるサービスも大変ありがたいですね。
ひかりTVとは?
ひかりTVも専門チャンネルを集めて提供しているサービスです。
専門チャンネル放送以外に書籍の読み放題やショッピングサイトなどもあり、ぷららポイントでインターネット費用や動画配信サービスの利用にも使用でき便利です。
ひかりTVも4K対応、オンデマンドタイプの動画配信サービスも提供しています。
※ひかりTVのオンデマンドも録画は出来ません。
ひかりTVのおすすめ点
ひかりTVの利用には光回線を利用しますので、こちらも天候などの影響で映像が乱れる可能性は低いというメリットがあります。
また見放題作品と個別レンタルの全作品併せて、11万本以上の作品のオンデマンドサービスを提供しているので、観たくなったその時に大半の作品を視聴できるサービスというのは嬉しい点です。
WOWOWとは?
WOWOWは上記の3つのサービスとは違い、純粋な放送局です。
別の専門チャンネルをパッケージしているわけではなく、全てWOWOWで作品セレクト・制作管理して放送しています。
WOWOWのチャンネル
WOWOWプライム:オリジナルドラマや海外の有名ドラマなどを放送
WOWOWライブ:スポーツや音楽ライブなどを放送
WOWOWシネマ:国内外の映画を厳選して放送
これら3つのチャンネルをBS放送波で放送していますが、1契約で3チャンネル全てが視聴可能になります。
WOWOWは直接契約をすることも出来ますし、スカパー!などを通してオプションチャンネル的に契約する事も可能です。
WOWOWも他のサービス同様「WOWOWメンバーズオンデマンド」という動画配信サービスを行っていますが、こちらはWOWOW放送と同じ番組か見逃し配信に特化しており、いわゆるVODサービスとは異なるサービスになっています。
※「WOWOWメンバーズオンデマンド」も録画はできません。
WOWOWのおすすめ点
なんと言っても独占放送番組の質の高さです。
オリジナルドラマは地上波ドラマに引けを取らない程秀逸で人気が高いです。
また、全米オープンテニスの独占生中継や、斉藤和義さんやサザンオールスターズのライブ中継など(全て8月放送スタート)、他の放送局では決して観る事の出来ない番組が多いのが特徴です。
スカパー!とかJ:COM、ひかりTV、WOWOWは導入が手間というデメリットも
動画配信サービスの多くは、対応したテレビかパソコン、スマホやタブレットとインターネット回線があれば、あとは契約するだけで視聴可能となります。
一方のスカパー!、WOWOWやJ:COM、ひかりTVなどは、契約の他に、専用の機器や工事などが必要になる場合もあり、その点敷居が高くなるのも事実です。
BS放送に関してはこちらの記事も参考になります
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BS11で劇場版「機動戦士ガンダム」ノーカット放送
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スカパー!の視聴環境導入方法
スカパー!はスカパー!とスカパー!プレミアムサービスの2種類のサービスがあります。
スカパー!を視聴するには
スカパー!はCS110度デジタル放送対応のアンテナとチューナーがあれば視聴できます。
大抵のCS110度機器はBS放送対応とセットとなっていますので、BS/110度デジタル放送対応アンテナとチューナーを揃える事になります。
BS/CS110度デジタルチューナーはテレビやブルーレイレコーダーにあらかじめ内蔵されている機器も多いので、一度ご自宅のテレビを確認してみましょう。
※4Kを視聴する場合は4K対応のアンテナと対応チューナー付きテレビが必要です。
スカパー!プレミアムサービスを視聴するには
スカパー!プレミアムサービスを視聴するには専用のアンテナとチューナーを用意するか、光回線テレビを契約した上で専用チューナーを用意します。
あまり多くはありませんが、スカパー!プレミアムサービス対応のテレビもありますので、そちらで兼用するのも一つの方法です。
J:COM TVの視聴環境導入方法
J:COMの場合は使用する機器の多くが専用のものですので、基本的にはJ:COMに連絡して工事、敷設してもらう事になります。
ひかりTVの視聴環境導入方法
ひかりTVは対応チューナーと光回線が必要です。
光回線はNTTの回線限定ではなく、光コラボレーション事業者のサービスを利用しても視聴できます。
ひかりTV対応のチューナーや、チューナーを搭載したテレビが売られていますので、チューナーの導入はそれほど難しくないでしょう。
WOWOWの視聴環境導入方法
WOWOWはBSデジタル放送になりますので、BSデジタル放送対応のアンテナとチューナーを用意する事になります。
スカパー!の項目でも述べましたが、BSとCS110度のどちらにも対応している機器が多いため、スカパー!の視聴環境を入れればWOWOWも視聴できる環境になりますし、逆もまたしかりという事になります。
※4Kを視聴するには専用のアンテナと対応したテレビが必要です。
またParaviに契約している方は、WOWOWメンバーズオンデマンドと同サービスを契約することが出来ます。
この場合アンテナやチューナーは不要となり便利ですが、Paraviのベーシックプラン料金が必要になりますし、録画は出来ません。
しかし残念ながら、WOWOWと契約する際にはBSデジタル放送の視聴環境が必要との事ですので、BSデジタル放送視聴環境が手間の方はParavi経由でのWOWOWメンバーズオンデマンドとなりますね。
スカパー!やWOWOW、J:COMやひかりTVを録画する
せっかくスカパー!やWOWOWなどの視聴環境を手に入れたのなら、是非録画保存して、観たい番組をいつでも観られる「宅内VOD」状態を目指しましょう。
各対応機器人気No.1の機種をご紹介します。
※2020年8月現在の情報です
スカパー!/WOWOWを録画する
BS/110度デジタル放送対応で録画機能付きのテレビかブルーレイレコーダーで録画するのが一番楽でしょう。
◆スカパー!/WOWOW録画対応テレビ 人気No.1
◆スカパー!/WOWOW録画対応ブルーレイレコーダー 人気No.1
◆スカパー!/WOWOW対応アンテナ 人気No.1
スカパー!プレミアムサービスを録画する
東芝のテレビ<X930/X920/Z730X>がスカパー!プレミアムサービスやプレミアムサービス光、プレミアムサービス4Kのチューナーを搭載しています。
これらのテレビがあればチューナーは不要で視聴・録画が可能になりますが、1チューナーですので、スカパー!プレミアムサービスを録画しながら同じくスカパー!プレミアムサービスの裏番組を観るという使い方は出来ません。
◆スカパー!プレミアムサービス録画対応テレビ 人気No.1
スカパー!/スカパー!プレミアムサービス光/スカパー!プレミアムサービス4K/WOWOWにも対応
◆スカパー!プレミアムサービスLink(録画)対応ブルーレイレコーダー 人気No.1
スカパー!/WOWOW録画にも対応
別途スカパー!プレミアムサービス対応チューナーが必要です
◆スカパー!プレミアムサービス対応アンテナ 人気No.1
スカパー!/WOWOWにも対応
J:COM TVを録画する
J:COM TVを視聴、録画するには専用のSTB(セットトップボックス)が必要です。
STBやSTBと繋いで録画したHDDから外部のブルーレイレコーダーへダビングまたはムーブする事は可能です。
◆J:COM TV録画対応ブルーレイレコーダー 人気No.1
スカパー!/WOWOW/スカパー!プレミアムサービスLink(録画)にも対応
注意
JCOM TVの録画には、各STBに対応したブルーレイレコーダーを使用する必要があります。
上でご紹介したPanasonicのDMR-BRW1060はJ:COM TV録画のデータ移動に対応した機器ですが、必ずJ:COMの対応表を確認した上でご使用ください。
ひかりTVを録画する
ひかりTVを録画できるテレビは、昔はシャープのAQUOSなどありましたが、現在の最新機種では対応していないようです。
ひかりTVを視聴できるテレビは各メーカーから出ていますが、今回は「録画する」という趣旨ですので、外しました。
◆ひかりTV録画対応ブルーレイレコーダー 人気No.1
注意ポイント
別途ひかりTV対応チューナーが必要です。
4K番組のダビングは非対応です。
スカパー!、ひかりTV、J:COMは「録画出来る」事が最大のメリット まとめ
スカパー!、ひかりTV、J:COM、WOWOW・・・動画配信サービスにはない魅力を持っているんです。
4つのサービスは全て録画することが出来る
録画したデータはメディアが壊れない限りいつでもどこでも視聴できる
WOWOW以外の3社は動画配信サービス(VOD)も提供している
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