子供のころから「たくさん本を読んだ方がいい」と言われて育ってきました。きっとあなたもそうだったと思います。
それはある意味で正しい意見ですが、それだけでもない科学的調査結果が出ています。
子供を持つ親として、子供がどのように本と付き合っていった方がいいかをとことん調べてみましたので共有します。
※記事内の情報はあくまで”諸説のうちの一つ”です。参考としてお読みください。
目次
幼少期は読書量が重要
幼少期は読書量が重要と言われています。
勿論諸説ありますが、幼少期の読書量が学力に影響を与えるという説を唱える学者が多い様です。
読書量が直接影響を与えるのは語彙力だそうで、就学前に読書をしている子供とそうでない子供とでは、最大で5,000語もの語彙量の差が出ると言われています。
幼児期も含めてですが、本の読み聞かせに限らず、子供に対して投げかけてあげる言葉の多さも影響を与えると言われています。
大人ははっきりと大きな声で言葉をかけたり本を読み聞かせると、将来の子供の学力に良い影響を与えるとされています。
「どのジャンルの本か」よりも「子供が何を思って読むか」が重要
親はとかく、こんな本を読んで欲しいとか、そんな本は読んで欲しくないと思いがちです。
しかし親が無理やり本を読ませたり、読む本を指定するその行為こそが、子供が本来持つ本に対する興味を失わせ、学習意欲をも低下させる可能性があると言われています。
つまり子供が本を読む行為自体を好きなり、本を読むという楽しみを覚えることで、自然と読書量が増え、語彙力が上がり、思考する習慣も付きます。
その結果普段の学習にも好影響を与え勉強が出来るようになるわけです。
親は子供の読書に対して何をしてあげられるか
先にも言いましたが、子供が「本を読みたい」とか「こんな好奇心がある」というそのチャンスを満たしてあげることが大切です。子供にとってのそういった”成功体験”を増やしてあげることを意識しましょう。
ではそのタイミングを増やすために親がしてあげられることは何でしょうか。
子供が読みたいと思った本を読ませる、あるいは読み聞かせる
読み聞かせもそうですが、読書を強制してはいけません。本を読みたいと思わせる環境を作り、読みたいと思った時にすぐに読める(読んであげられる)環境を作ってあげましょう。
その際に選ぶ本も子供本位の方が(特に幼児期は)最善だとされています。
そこで効果的なのが多種多様な種類の本を詰め込んだ本棚を作ることです。漫画から絵本、算数から動物などなど、多種多様な本を用意した本棚を作ってあげましょう。
またその中に「シリーズもの」を入れておくと効果が大きいとも言われています。
もし子供がシリーズものにハマった場合、好奇心が好奇心を呼び、それを満たす行為を嬉しく感じ、成功体験としてインプットされます。
興味や好奇心をすぐに満たすという喜びが、学習における興味や好奇心を満たす(分からないところを学んで考えてクリアしていく)という行為に繋がるとされるからです。
読書後にオリジナルストーリーを話し合う
その日の読書分を読み終えた後、出来れば親子でその本について話し合いましょう。
話し合う内容はお互いの感想でもいいですし、今読んだ本のオリジナルストーリーをお互いに作って聞かせあうのも効果があります。
東大生へのアンケートで、読書は自分の部屋で一人でせずに、リビングでする人が多かったという特徴が知られています。
また、東大生には読書後に家族で話し合う家庭が多かったという点を見ても、読書後の妄想やアウトプットがいかに学力向上にもいい影響を与えているかが分かるかと思います。
思春期は紙の本に囲まれた方がいい
子供の本への興味低下を改善するものとして、kindleの様な電子書籍はある程度の効果が見込めるとされています。
しかしその一方で、13歳~16歳ごろにたくさんの紙の本に囲まれて育った人は、読み書き能力、算数・数学、IT能力が囲まれていない人たちよりも長けているという調査結果があります。
面白いのは、読書量ではなく、紙の本に囲まれているだけで能力に変化が出ているところです。
もちろん読んだ方がいいのは間違いないのでしょうが、我々親も本に親しんでいる姿を見せることが効果を生んでいるのかもしれませんね。
子供は本に囲まれているだけいい?? まとめ
子供にどのように本と付き合わせていくか。難しい問題ですよね。まとめます。
幼児期や子供の頃は読書量(読み聞かせ量)が大切
子供が読みたい時に読みたい本を読ませるべき
多種多様な本が詰まった本棚を用意するべき
読書後は感想やオリジナルストーリーを子供と語ろう
思春期は多くの紙の本に囲まれて凄そう