最近テレビでAmazon Fire TV Stickのコマーシャルをよく見かけますが、CMを観るたびに「Fire TV Stickの前に”Amazon”と付いているので勘違いしている人もおおいのでは?」と思っています。
確かにFire TV StickはAmazonが販売している製品ですので、Amazon Fire TV Stickで間違いではないのですが、イメージとしてAmazon Prime Video用の製品と受け取ってしまう人が多いのではないでしょうか?
そういった誤解を解くためにも、Fire TV Stickの基本的な使用目的を共有できればと思います。
※ご紹介している内容は2020年8月時点のものです。


目次
Fire TV Stickで出来ること
Fire TV StickはHDMI端子付きのテレビとFire TV Stick用の電源コンセント、インターネット回線(Wi-Fi)があれば利用できます。
ではFire TV Stickでどんなことが出来るかを見ていきましょう。
動画配信サービス(VOD)をテレビで視聴できる
これがメイン機能になりますが、Fire TV Stickを使用する事でお使いのテレビで有料・無料の動画配信サービスを簡単に視聴できる様になります。
少し詳しく解説します。
動画配信サービスはインターネット回線経由のサービスになりますので、動画配信サービスを利用する場合、基本的にはパソコンかスマホ・タブレットのブラウザか専用のアプリ経由で動画を視聴します。
それはそれで大変便利なのですが、家族全員で視聴したい場合や、大画面・大音量で視聴したい場合などは、やはりテレビで視聴出来た方が楽しめますよね。
そういった時に、スマホやパソコンの画面をテレビに出力してもいいのですが、手間も電気代もかかってしまいます。
そこでそういったお悩みを解決してくれるのがFire TV Stickなのです。
Fire TV Stickは大手動画配信サービスのアプリのほとんどに対応していますので、利用したい動画配信サービスのアプリをインストールする事で簡単にテレビで視聴できる様になります。
Fire TV Stickで視聴できる動画配信サービス(VOD)
対応している動画配信サービスはまだまだ増えていますが、主な対応動画配信サービスは以下の通りです。
無料系動画配信サービス
YouTube
GYAO!
ABEMA
TVer
VIMEO
有料系動画配信サービス
Amazon Prime VIdeo
U-NEXT
Hulu
Netflix
Disney Plus
dTV
dアニメストア
FOD
Paravi
dmm
ひかりTV
WOWOWメンバーズオンデマンド
TSUTAYA TV
DAZN
Apple TV+
上記以外にも国内外のたくさんの動画配信サービスに対応しています。
ご覧になってお分かりの通り、Amazon Prime Video以外にも数多くの動画配信サービスを利用できます。
動画配信サービスのアプリによって使いやすい、使いにくいの差はありますが、動画配信サービスをテレビで観たいとお考えでしたら、Fire TV Stickの導入をお勧めします。
テレビについているVOD機能とは違うの?
最近では、あらかじめ動画配信サービスを利用できるアプリが付いているテレビも増えてきました。
テレビとFire TV Stickとでは出来ることは違うのでしょうか?

結論から言いますと、テレビの機能でも簡単に視聴できます。
ですので、テレビに備わっている動画配信サービスの機能で満足でしたらFire TV Stickは不要です。
ただし、テレビで直接視聴できる動画配信サービスには限りがある事も多く、その他の動画配信サービスもテレビで視聴したい場合はFire TV Stickを利用した方が圧倒的に便利です。
また、テレビ機能についている動画配信サービス機能やインターフェースに不満があったり、挙動の遅さに不満がある場合もFire TV Stickの導入を検討してもいいと思います。
Fire TV Stickはセットトップボックス(STB)で、ある意味機能限定のパソコンの様なものです。
テレビよりFire TV Stickの方が高スペックなケースも多いため、Fire TV Stickに切り替えて満足できたというケースも多いです。
音楽をテレビ経由で視聴できる
Fire TV Stickで音楽配信サービスの利用も可能になります。Amazon Music 、Amazon Music Unlimited、あるいはSpotifyの利用も可能です。
またラジオ系のアプリもありますので、ラジオを楽しむことも出来ます。
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Amazon Photosの写真をテレビで見られる
月額500円(年契約の場合月額408円)のAmazonプライム会員になるとAmazon Photosを無料で利用できます。
Amazon Photosは容量無制限で写真データをクラウドに保存できるサービスで、保存したデータをFire TV Stickを利用してテレビに映すことができます。

そういう時はスマホではなくテレビ画面に映して家族で楽しんでいます。
また、遠く離れて暮らすじぃじとばぁばにも孫の写真を共有するためにAmazon Photosを利用しており、とても便利ですよ。
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ゲームやインターネットの閲覧ができる
Fire TV Stick対応のゲームを利用できます。無料ゲームも豊富なので暇つぶしには持ってこいです。
ただし、アクション系のゲームはやはりスマホやパソコンの方が遊びやすいでしょう。

また、Fire TV StickにはFirefoxとSilk Browserの2種類のインターネットブラウザが対応していますので、どちらかお好みのブラウザでインターネットの閲覧を楽しめます。
ただしこの辺りもスマホやパソコンの利便性には勝てないため、例えばAlexaの音声機能を利用して手軽に検索をするなど、スマホやパソコンでは利用できない機能を利用した方が良いかも知れません。
スマホやパソコンの画面をテレビに映すことができる
スマホやパソコンの画面をテレビにも映したい場合、ミラーリング機能を利用します。
ミラーリングは有線によるケーブル接続による方法と、無線による接続方法とがあり、Fire TV Stickを利用する事で無線接続が可能となります。
有線によるミラーリング
有線による接続の場合、お使いのデバイスにより必要なケーブルが異なりますので、最低限の知識が必要になりますし、なにより有線接続されていますので、取り回しは不便です。
無線によるミラーリング
無線接続によるミラーリングをするには、テレビにミラーリングの機能が付いているか、あるいはミラーリング機能付きのセットトップボックスを用意する必要があります。
無線のミラーリングをするためのセットトップボックスの代表的な機種を挙げてみます。
Chromecast
Google製のChromecastです。動画配信サービス(VOD)視聴も可能で、2K対応版と4K対応版とがあります。
Chromecastの標準機能ではiphoneのミラーリングには対応していません。別途外部ソフトの「Streamer for Chromecast」をインストールすれば対応できますが、外部アプリに頼る不安は残されます。
Apple TV
Apple製のApple TVもHD版と4K版がある動画配信サービス(VOD)に対応したセットトップボックスです。
Apple製だけあってiphoneとのミラーリングの安定感は抜群です。「AllCast」というAndroid用アプリを使用すれば、Androidからのミラーリングも可能になったとの報告もありますが、こちらも外部アプリの出来に左右されます。
Fire TV Stick
Fire TV Stickも2K版と4K版があります。
Miracastという機能により、AndroidやWindows10は設定するだけで接続できます(非対応の機種もあります)。
「AirReceiver」という305円のFire Stick TV用アプリを入れればiphoneやMACからのミラーリングにも対応可能となります。
ChromecastとApple TVのリンク先をご覧いただくと分かりますが、Fire Stick TVが一番安いことも多く、とりあえずVODとミラーリングで使用してみようという場合もFire TV Stickがおすすめと言えるでしょう。
Fire TV Stickにはどんな種類があるの?
Fire TV Stickは現在3種類のモデルが販売されています。上位機種になるほどスペックが上がり、出来ることが増えます。
スペックの差は起動時間や動作の俊敏さに影響が出ますが、一番安いエントリーモデルのFire TV Stickでも十分サクサク動きますので、過度な心配は不要です。
Fire TV Stick
一番リーズナブルなエントリーモデルです。
機能の特徴
映像サイズはHD(1920×1080)まで
対応オーディオ:Dolby Audio ※5.1ch出力対応
保証期間:90日間
Fire TV Stick 4K
スタンダードモデルと言える機種です。
機能の特徴
映像サイズは4K UHD(3860×2160)まで
HDRに対応(HDR10、Dolby Vision、HLG、HDR10+)
対応オーディオ:Dolby Atmos
保証期間:1年間
Fire TV Cube
2020年8月現在のハイエンドモデルです。
機能の特徴
映像サイズは4K UHD(3860×2160)まで
HDRに対応(HDR10、Dolby Vision、HLG、HDR10+)
対応オーディオ:Dolby Atmos
内蔵マイク搭載
対応家電をハンズフリー音声で操作
保証期間:1年間
Fire TV Stick 3機種の機能差
ハイスペックモデルになるほど起動時間や操作の反応速度は良くなりますが、個人的にはあまりこだわらなくてもいいと思います。
出来ることの差や保証の差を検討しましょう。
Fire TV StickとFire TV Stick 4Kの主な機能差
◆映像の解像度
解像度が高い(4K)ほど表現が細やかに(=綺麗に)なります。
◆映像のダイナミックレンジ
Fire TV Stick 4KのHDRの方が高コントラストを表現でき、人間の目には綺麗に感じます。
◆音声フォーマット
Dolby Audioでも5.1ch出力は可能ですが、Fire TV Stick 4KのDolby Atmosでは天井音声やより没入的な音声表現が可能になります。
◆保証期間の差
Fire TV Stick 4Kは1年間有効です。
注1)4KやHDR、Dolby Atmosは、テレビやアンプ、スピーカーなどの機器と、視聴する動画自体が対応している必要があります。
注2)保証期間はAmazon及び日本の正規販売代理店からの購入の場合に限ります。
Fire TV Stick 4KとFire TV Cubeの主な機能差
◆完全ハンズフリーによる操作
Fire TV Cubeを使用すれば、Fire TV Stick(4K含む)を使わなくても、「アレクサ!〇〇して!」とアレクサを呼びかけるだけで完全ハンズフリーで操作が可能です。
Fire TV以外の対応家電もFire TV Cube経由で操作できるのですが、今のところFire TV Cubeが操作できる対象はテレビ、AVアンプ、サウンドバーだけで、学習リモコンとしての機能はありません。
結局どのFire TV Stickを選べばいいの?
どのモデルのFire TV Stickを買っても損はないと思いますが、ベストな選択をするためにご提案します。
Fire TV Stickをおすすめ
- とりあえずセットトップボックスを利用してみたい方
- 4Kテレビや4Kモニターを持っておらず、当分購入予定がない方
- Dolby Atmos対応アンプをお持ちでない方
- 保証期間を気にしない方(壊れても諦めがつく方)
Fire TV Stick 4Kをおすすめ
- 4Kテレビやモニターをお持ちか、近々導入を検討している方
- Dolby AtmosやHDR対応のコンテンツに興味がある方
- 保証がきっちりあった方が安心だと思う方
Fire TV Cubeをおすすめ
- 4Kテレビやモニターをお持ちか、近々導入を検討している方
- AVアンプやサウンドバーをお持ちで音声操作をしたい方
以上の様な場合分けが出来ると思います。
Fire TV Stick 4Kが一番コストパフォーマンスがいいと思いますが、とりあえず試してみたい方や、4Kは当分必要ないと考える方はFire TV Stickでも十分だと思います。

帰省や出張の際に持ち歩き、出先でもVODを視聴していますので、複数台買っても元が取れたと感じています。
ただ、僕が買ったのに僕のテレビでは使用できず、普段はリビングのテレビと妻のテレビで使用されています・・・。
Fire TV Stickは動画配信サービス全ての救世主 まとめ
Fire TV Stickはお持ちのテレビを最先端のスマートテレビ、VOD視聴マシーンに変えてくれる素晴らしいアイテムです。
Amazon Prime Videoだけでなく、大半の動画配信サービス(VOD)をテレビで視聴できる様になる
ゲームや音楽、インターネット閲覧などにも利用できる
スマホやパソコンを無線でテレビに表示できる
Fire TV Stickを使用するためには、HDMI端子付きのテレビ、Fire TV Stick用の電源、Wi-Fi回線が必要
Fire TV Stick、Fire TV Stick 4K、Fire TV Cubeの3種類のモデルがある
コスパではFire TV Stick 4Kだが、Fire TV Stickでも十分楽しめる
もし使用するテレビが置いてある部屋にWi-Fi回線がなかったり、Wi-Fi回線が不安定な場合は、有線のLANケーブルをFire TV Stickに繋ぐためのAmazon イーサネットアダプタが便利です。