動画編集

お気に入りの動画はTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6で編集しよう

7月 6, 2020

動画編集

PEGASYSのTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6という動画編集ソフトが7月9日に発売になります。このTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6なるソフト、いったいどんなソフトなのでしょうか。

 

疑問
子供のビデオやテレビ録画したデータがたまっているけど、このソフトで編集できるの?

 

たか
子供の動画や、録画したテレビ番組にまみれている僕が、映像系の仕事に従事している経験を活かしてTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6の活用方法を簡単に解説してみたいと思います。

 

 

 

動画にエンコードはつきもの

「エンコード」という言葉をご存知でしょうか。動画を制作・管理するにあたり、このエンコードと呼ばれる処理はほぼ必須と言えます。

ご自身がしない場合でも、テレビ放送は地デジやBS放送であればMPEG2(映像)/AAC(音声)にエンコードされていますし、ハンディカメラで撮影する場合にはH.264(AVC)/AACなどでエンコードされています。

動画を扱う上で、意識するかしないかはあるとしても、エンコードされていない動画を手にすることはほぼありません。

 

エンコードとは

では「エンコード」って一体何でしょうか。

動画におけるエンコードとは、「決められたルールに則り(このルールをコーデックと言います)、圧縮したり変換したりすること」です。

 

例えばDVD-VIDEOの場合は、通常、映像をMPEG2というコーデックで、音声を例えばac3というコーデックで圧縮します。

DVD-VIDEOの規格では、映像はMPEG2、音声はac3という各ルール(コーデック)を利用して圧縮して収録しなさいと定めらているからです(※その他のコーデックもいくつか認められています)。

 

これらのコーデックの選択により、画質・音質や圧縮率(=ファイルサイズ)を決定づけるのですが、今回はこのコーデックのそれぞれについては置いておくとしまして、大切なのは

エンコードをすると通常画質や音質が劣化する

という点です。

つまり、高画質・高音質で動画データを保存しようとするなら、エンコードをせずに保存することが一番なのです。

 

注意ポイント

エンコードをする際に、シャープネスを上げたり、色調整を施すなどのエフェクト処理を加えることで、体感としての品質アップを狙う事は可能ですが、通常、エンコード(圧縮)を繰り返すと画質や音質は劣化します。

 

なぜエンコードが必要なのか

品質が劣化することが分かっていて、なぜエンコードするのでしょうか。色々な理由があるかとは思いますが、以下のような理由でエンコードするケースが多いのではないでしょうか。

 

エンコードの理由

  1. 動画のファイルサイズを小さくするため
  2. エフェクト処理を施して動画を生成しなおすため
  3. DVD-VIDEOやYouTubeなどの特定の規格に準拠させるため
  4. 不要なシーンをカットするなどの編集をして動画を生成しなおすため

 

上のうち、1~3の場合は、用意した動画が目的に適していない以上エンコードは避けられません。逆な言い方をすれば、目的に即したコーデックで動画を撮影したり録画するべきです。

4に関しても、エンコードソフトを利用してカット編集を施すことは可能です。しかし繰り返しますが、画質や音質は劣化します。

 

どの方法でも劣化してしまう事はお分かりいただけたかと思います。

 

しかし、それでもエンコードを極力避け、画質や音質をなるべく維持するソフトがあります。それがTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6なのです。

 

 

 

子供の撮影動画やテレビ録画したデータをどう管理するか

子供の動画

それではもう少し具体的に利用場面を検討してみましょう。

 

みなさんはスマホやハンディカメラで撮影した動画データをどのように管理していますか?

  • 撮影したスマホやカメラにそのまま保存している
  • パソコンやハードディスクにそのまま取り込んで保存している
  • エンコード処理をし、ファイルサイズを小さくして保存している
  • 編集・演出してYouTubeやニコ動で公開している
  • ブルーレイやDVD-VIDEOにしてテレビで視聴している
  • 不要なシーンを削除したり、複数の動画を一つにまとめて管理している

 

色々な方法があるかとおもいますが、TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6を利用するべき人はズバリ「不要なシーンを削除したり、複数の動画を一つにまとめて管理している人」だけです。あるいはそういったことをしてみたいと思った人だけです。それ以外の人には不要なソフトです。

※TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6にはブルーレイを作る機能もありますが、詳細は後述します。

 

では、テレビ録画した番組はどのように管理していますか?

  • ブルーレイレコーダーなどで編集し、ブルーレイやDVDに保存している
  • パソコンやハードディスクにそのまま取り込んで保存している
  • エンコードというファイル変換を施し、ファイルサイズを小さくして保存している
  • バリバリ編集して自分カスタムな動画を制作している
  • 不要なシーンやCMをカットしたり、複数の動画を一つにまとめて管理している

 

ここでもTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6を利用するべき人は「不要なシーンを削除したり、複数の動画を一つにまとめて管理している人」あるいはそうしてみたい人だけです。

 

エンコードソフトを利用すれば「不要なシーンを削除したり、複数の動画を一つにまとめて管理する」ことは可能です。

ただTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6を利用すれば、切り貼りした箇所以外の画質・音質を一切劣化させることなく動画を完成させることができる、そんな凄いソフトなのです。

 

注意ポイント

出力設定や繋ぐ動画のコーデック次第では、切り貼り箇所以外もエンコードします。

逆に、切り貼り箇所のつなぎ方や繋ぐ動画のコーデック次第では全編エンコードなし(品質劣化なし)での出力も可能です。

 

たか
つなぎ部分のエンコードの回避は意識しなくても大丈夫です。品質劣化が分からない程高クオリティです。

ただし、高品質で動画を保存できる反面、動画のファイルサイズも大きくなりがちです。

 

 

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6の注意点

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6にも残念な点があります。

 

ダビング10データを録画したディスクから取り込めない

コピーネバーやコピーワンスなどの録画規制の厳しいデータだけでなく、地デジの様なダビング10データをブルーレイレコーダーで録画し、それをBD-Rにコピーしたデータの取り込みも出来ませんでした(REGZAレコーダー使用)。

東芝以外のBDレコーダーでも同様にデータの取り込みが出来ないとなりますと、テレビ録画データをTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6でカット編集する事自体がかなり困難になります。

 

PX-W3PE4やPX-W3U4でTS抜きした録画データをTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6で編集する方が現実的と言えます

 

 

TS抜きとは?

地デジやBS放送などでは、著作権保護を目的としてコピープロテクトをかけて放送していますが、そのプロテクトを無視して録画する方法の事を「TS抜き(録画)」と言います。

TS抜き録画をする為には専用のチューナーとソフトウェアが必要となります

 

古くはアースソフトのPT2やPT3がTS抜きチューナーの定番機器でしたが、それらが廃版となった今では、PLEXのPX-W3PE4やPX-W3U4が手軽にTS抜き出来る代表的な機器と言えます。

 

 

 

なお、ブルーレイレコーダーで録画したデータのコピープロテクトを外すのは違法ですのでやめましょう

 

 

エンコードを意図的にさせられない

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6は、最低限エンコードが必要な個所やファイルに対してエンコード処理を行いますが、ユーザーがエンコードしたい箇所を選ぶことはできません。

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6の映像のエンコードエンジンは評判の高いx264やx265などを、音声は映画のデジタルシネマ用ソフトウェアも提供しているFraunhofer社のエンジンを利用していますので、是非このエンジンを積極的に利用したいところですが、エンコードするかどうかはあくまでその”必要性”によってのみ決定されます。

 

BDMV形式のブルーレイをオーサリング出来ない

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6にはBDAV形式のブルーレイをオーサリング(制作)する機能が付いていますので、このソフトを利用してお持ちの動画からブルーレイを作ることができます。

BDAV形式というのはざっくり言いますとブルーレイレコーダーで作られるタイプのブルーレイで、TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6でブルーレイを作る場合、メニューを入れることはできません。

 

注意ポイント

ブルーレイをオーサリングする際には、BDAV規格にそった動画を予め用意する必要があり、TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6で規格通りの動画に自動変換してオーサリング出来るわけではありませんのでご注意ください。

 

エフェクト処理は多くない

カットしたり繋いだりする編集は可能ですが、映像や音声にエフェクトを処理する機能はわずかしかありません。そういった効果を求める場合は別のソフトが良いでしょう。

 

 

参考

意図的にエンコードしたい→「TMPGEnc Video Mastering Works 7」など

メニュー付きのブルーレイやDVDを作りたい→「TMPGEnc Authoring Works 6」など

編集だけでなくエフェクトも入れたい→Adobeの「Premiere」「AfterEffect」やGrass Valleyの「EDIUS」など

 

 

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6 まとめ

 

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6は魅力的なソフトだと思います。

つなぎ目やカット点以外を劣化させず動画ファイルの生成が出来る(※条件次第)

劣化させない部分はそのまま出力するので、エンコードよりも処理が速い

画質・音質の劣化が少ない分、ファイルサイズは小さくなりにくい

フリーソフトでは代用の効かない唯一無二のソフト?

TS抜きされた録画データを扱うものと割り切るべき

 

たか
僕もTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4から利用しています。扱えるコーデックや出力できるファイルなど、ご自身の目的と照らし合わせてご検討ください。

30日間の無料試用が可能ですので、お気軽にどうぞ。

 

試用はこちらから

 

 

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