日本時間の11月1日にボクシングWBA・IBFバンタム級世界王者・井上尚弥選手の試合がWOWOWで放送されますが、同じ11月の29日には元世界ヘビー級統一チャンピオンのマイク・タイソン選手の試合も放送されます。
僕と同じ40代以上の方はファンだった方も多いと思いますが、元世界ヘビー級統一チャンピオン、あのマイク・タイソン選手が15年ぶりにリングに帰ってきます。
歴代ボクシング選手の中で最も強いと思う選手は誰?という問いに、今だに名前が挙がるマイク・タイソン。
そんな彼が再びリングインする試合の情報を共有いたします。
この記事で分かる事
- マイク・タイソン vs ロイ・ジョーンズJr戦 詳細
- マイク・タイソン選手とはどんな選手?
- ロイ・ジョーンズJr選手とはどんな選手?
- マイク・タイソン vs ロイ・ジョーンズJrの試合予想
- マイク・タイソン vs ロイ・ジョーンズJrの放送予定
◆井上尚弥選手の試合に関してはこちらをどうぞ
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目次
マイク・タイソン vs ロイ・ジョーンズJr 試合日程
実はこの試合、当初は9月12日(日本時間13日)に行われる予定でした。
しかし、11月26日(木)のアメリカの祝日「感謝祭」の週末に試合をすることで、収益を最大化できるなどの理由で、11月28日(日本時間29日)に延期されました。
試合会場
アメリカ・カリフォルニア州カーソン
ディグニティ・ヘルス・スポーツパーク
タイソンはカリフォルニアに住んでおり、「タイソン農園」という大麻農園を経営しています。
カリフォルニアでは大麻が合法ですので問題はないのですが、過去に大麻(マリファナ)やコカインの所持で逮捕された経歴もあるタイソンの事。
薬物検査で引っ掛かり試合が出来ない・・・なんて事にならないためにも、カリフォルニアでの試合になったのでしょうかね?(コカインはどちらにしてもダメですが・・・)
試合日時
現地時間:2020年11月28日(土)
日本時間:2020年11月29日(日)
WOWOWで生中継
◆WOWOWプライム
2020年11月29日(日)午後0時~ 生放送
◆WOWOWライブ
2020年11月30日(月)午後9時00分~ 録画放送
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マイク・タイソン選手とはどんな選手?
冒頭にも触れましたが、「歴代のボクシング選手の中で最も強い選手は誰?」という質問にモハメド・アリと共に名前が挙がるレジェンドボクサー、それがマイク・タイソンです。
マイク・タイソン選手の戦績
マイク・タイソン選手のプロ戦績を見てみましょう。
タイソン選手のプロ戦績
通算成績:58戦 50勝(44KO)6敗 2無効試合
実はマイク・タイソン選手を語る時、戦績や勝率というのはあまり意味がありません。
というのも、タイソン選手のボクシング人生はそれはもう波乱万丈、壮絶なもので、現役中に逮捕され服役したり、自己破産したり、ピークとそれ以後の差がとても大きな選手でした。
きちんとボクシング人生を全うしていたらこんなものではない前人未到の戦績を残していたかもしれません。
しかし、そうでないのもまた、人間臭さでもあります。
プロデビュー以来、毎月1試合する様な超ハイペースで試合をこなしたのにもかかわらず37連勝!!
凄い時は1か月に2試合する事もありました。
今では考えられない事ですが、それだけ「打たれる事がない圧倒的に強い試合をした」とも言えますね。
タイソンの波乱万丈な人生
ピーク時のタイソンは本当に強い選手で、人間とは思えない程圧倒的な強さでした。
しかし、そんな彼でさえ頂点から転がり落ちてしまいます。
具体的に彼の人生を見てみましょう。
母子家庭に育ったマイク・タイソンは、とても貧しく、決して環境の良いとは言えないない地域で育ちます。
内向的で内気な少年だったタイソンは、近所の悪ガキにいじめられ、いわゆるパシリ的存在でしたが、自身が大切にしていた鳩を目の前で殺され逆上します。
内向的だったはずのタイソン少年は不良少年をボコボコにしてしまうのでした。
以来、タイソンの非行は続き少年院へ。
そこでタイソンはボクシングと出会います。
ボクシングにのめり込んだタイソンは、13歳で出所後、ボクシングの世界的名トレーナーであるカス・ダマトの元に預けられます。
タイソン少年を預かったカス・ダマトは、タイソンの非凡な才能にほれ込み、生活を共にして教育しました。
ボクシングだけでなく、対戦相手を敬う事、強い精神をもって恐怖を克服し、強い意志で自分をコントロールする大切さを何度も何度も教えたと言います。
カス・ダマトの元へ入門した当初は、まだまだ非行の抜けないタイソンでしたが、徐々に徐々に人間らしさを取り戻していきました。
カス・ダマトと共にアマチュア時代を経たタイソンは、1985年ついに18歳でプロデビューを果たします。
ハイペースで勝ち続けたタイソンでしたが、世界チャンピオンになる前に恩師カス・ダマトが他界してしまいます。
それでもタイソンは連戦連勝を重ね、当時史上最年少の20歳5か月でWBC世界ヘビー級チャンピオンになります。そしてその翌年にはWBA、IBFと当時のメジャー団体全ての統一世界チャンピオンになります。
しかしその頃からタイソンのボクシング人生、いや人生そのものが下り坂を転がり始めます。
唯一の心の支えであり、また自分を律してくれていたカス・ダマトがいない中、想像もできない大金を手にしたタイソンは素行の悪さが少しずつ出始めてきます。
路上で一般男性と喧嘩をしたり、女性とのトラブルを起こしたり、リング外での話題が増える様になってきました。
また、世界チャンピオンの防衛を続ける中、タイソンはプロモーターのドン・キングと手を組みます。
実はこのドン・キング、生前のカス・ダマトが「絶対に近づいてはいけない男」とタイソンに注意をしていたと言いますが、その教えも届かず、タイソンとキングの二人は共に歩き出します。
ドン・キングはタイソンの近くにいたカス・ダマトの教えを受け継ぐ人たちを次々と排除し、タイソンを裸の王様としてもてはやします。
世界チャンピオンとして勝ち続けてはいましたが、金と欲望とでタイソンの生活は乱れに乱れる事に。
しかしその一方でタイソン自身の孤独感は相当なものだった様です。陽気におどける姿をカメラに収めている一方で、取り巻きから離れて孤独に誰とも話さず寂しそうに座っているタイソンの姿も映されていたのは、当時とても印象的だったのを覚えています。
乱れた生活の中、天賦の才でそのままデビュー以来37連勝を成し遂げますが、ついに陥落する日が訪れます。
1990年、日本の東京ドームでのジェームス・ダグラス戦。タイソンがダグラスから幻のダウン(レフェリーのカウントミスによりKOにならず)を奪いながらも10Rに逆転のノックアウト負け。ついにあの世界最強、歴代最強と言われるボクサーがリングに沈んだのです。
ダウンを奪われたタイソンが、殴られた時に口から落ちたマウスピースを必死に口に咥え直し、一生懸命立ち上がろうとするシーンに全世界が衝撃を受けました。
その後タイソンは再び世界チャンピオンに返り咲くも、益々荒れた私生活を送り、20代という、選手としての全盛期に逮捕・服役をしたり、イベンダー・ホリフィールドとの試合では相手の耳をかみちぎったりなど(タイソンにも耳を噛んだ事への言い分はありますが)、タイソンの全盛期を知るファンにとっては見るに堪えない姿となります。
さらに迷走は続き、プロレスのレフェリーをしたり、K-1でボブ・サップとの試合をしようとしたり(K-1での試合は成立せず)、紆余曲折を繰り返しながらボクシングの試合を続けますが、2005年、39歳での試合を最後に事実上の引退となりました。
必死に立ち上がろうとしているタイソンはカス・ダマトの元に帰りたいと言っている様なそんな哀愁を感じたのをとても覚えています。
マイク・タイソンが倒れているというのが信じられない、タイソンのボクシング技術ではなく、タイソンの精神的なものの崩壊を感じずにはいられない、そんな衝撃的な敗戦でした。
「もし、カス・ダマトが生きていたら。」タイソンの人生を語る上で、必ず頭をよぎる”たら・れば”ですね。
マイク・タイソン選手の強さ
マイク・タイソン選手は身長178㎝とヘビー級の中ではかなり小柄の方ですが、自分より大きな選手をなぎ倒していました。
その強さの理由はいくつかありますが、代表的なものは以下の様な点でしょう。
タイソンの強さ
- 桁外れのパンチ力
- ヘビー級とは思えないパンチスピード
- ステップインのスピード
- インサイドでのコンビネーション
- ウィービング+ピーカブーを中心としたディフェンス力の高さ
などでしょうか。
とにかくスピードの速い選手でした。そして攻撃のチャンスと見るや、高速ステップインで懐に入り、コンビネーションパンチを的確にヒットさせて射程圏外にすっと戻る。
多くのボクシング選手が憧れました。
ロイ・ジョーンズJr選手とはどんな選手?
ロイ・ジョーンズ選手もタイソンと同じアメリカ出身の選手です。
アマ・プロ戦績
戦績から見ていきましょう。
ジョーンズ選手のプロ戦績
通算成績:75戦 66勝(47KO)9敗
プロになる前はアマチュアボクサーとしてソウルオリンピックのライトミドル級に出場しています。
決勝戦で韓国の選手に疑惑の判定負け(審判が買収されていました・・・)で惜しくも銀メダルとなりますが、その後1989年にプロに転向。
プロ転向後はいきなり16連勝とその強さを発揮し、4年でIBFの世界ミドル級チャンピオンに。その後IBFスーパーミドル級チャンピオンを経てライトヘビー級へ転向します。
ライトヘビー級ではWBC、WBA、IBFと次々と世界王者を獲得し、3団体統一のライトヘビー級チャンピオンに。以後連戦連勝を重ねライトヘビー級で一時代を築きました。
その後2003年にもう一階級上のヘビー級に挑戦し、WBA世界ヘビー級チャンピオンに!
ミドル級からヘビー級までの4階級を制覇した選手は史上2人目の快挙でした。
ヘビー級での試合は王者を獲得した一試合のみで、すぐにヘビー級王者を返上してライトヘビー級に戻ります。
再度ライトヘビー級の王者に返り咲きますが、以後全盛期の様な強さが徐々に薄れ、勝ちと負けを繰り返す様になります。
最後は2018年、49歳の試合を最後に引退をしますが、晩年はメイン級の相手との試合も少なく、精彩を欠く試合も多く感じました。
ロイ・ジョーンズJr選手の強さ
ロイ・ジョーンズ選手の強さは何と言ってもその身体能力の高さと攻撃と防御のバランスの良さでしょう。
そのスピードとパンチのタイミングのうまさで、攻撃を評価される事の多い選手ではありますが、ディフェンス能力の高さも目を見張るものがあります。
彼を歴代PFP(全階級で最強)の選手だというファンも多くいる程、全盛期のロイ・ジョーンズ選手は化け物でした。
マイク・タイソン vs ロイ・ジョーンズJr 試合予想
そもそもこの試合は8Rのエキシビジョンマッチですので、ガチンコ勝負ではなく、スパーリング(練習試合の様なもの)ではあります。
しかし、ヘッドギア無し+12オンスグローブでの試合の様ですので、さながら本格的な試合になるのでは?との予想も多いです。
最近の二人の練習動画を見てもその本気っぷりがうかがえます。
タイソン選手の練習風景
ジョーンズ選手の練習風景
最近タイソンサイドから1R3分ではなく、2分にする様要望があり、ジョーンズも「これはタイソンに有利すぎる!」と反論しています。
3分ではスタミナに自信がなく(とは言っておらず「安全なエキシビジョンにしよう」と言っていますが・・・)2分をオーダーするタイソンと、それに「ずるいぞ!」と答えるジョーンズの本気っぷりも面白いですね。
実際に本気で戦った場合、そのパンチ力でタイソンが有利に思えますが、タイソンを上回るであろうジョーンズのスピードとスタミナも侮れません。
お互い高齢ですので、本気で戦って欲しくない思いもありつつ、本気で戦った場合のスピード対決、カウンター対決も観たいところです。
ボクシンググローブ
通常プロのヘビー級の試合は10オンスの重さのボクシンググローブで行われることが一般的です。グローブが軽い方が厚みも薄くなり、拳で殴るのに近い感覚になります。
すなわち殴る方も殴られる方も怪我をする危険が高まります。
しかし実はグローブが薄すぎてもノックダウンに繋がりにくい面もあります。
パンチで人がダウンする場合の多くは、脳みそが揺れて立っていられなくなるのですが、その「脳を揺らす」には適度に厚みのあるグローブの方が向いているのです。
今回のマイク・タイソン vs ロイ・ジョーンズJr戦で12オンスが使われるというのは、本来の10オンスよりは拳や怪我に対しては安全だが、16オンスのエキシビジョンの様なやわやわでもない、程よくダウンが狙える12オンスという解釈も出来ます。
ヘッドギアを外し、12オンスのグローブを使うというのを聞くだけでも、エキシビジョン以上のワクワクを感じてしまうのです。
メディアと放送
マイク・タイソン vs ロイ・ジョーンズJr戦は井上尚弥vsジェイソン・マロニー戦と同じWOWOWで、同じ11月に放送されます。
WOWOWと11月に契約すると両試合とも楽しめてお得ですね。
◆WOWOWプライム
2020年11月29日(日)午後0時~ 生放送
◆WOWOWライブ
2020年11月30日(月)午後9時00分~ 録画放送
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以上です。
11月はボクシング三昧しましょう!